Photo Studio

大森崇史写真展「ものをつくる。日々くらす。」

大森崇史写真展開催中。東京。
(photo by Takashi Omori)

ケープルヴィルで時々コラボ撮影を受けてくださる、尾道在住フリーカメラマンの大森崇史さんが、

東京の素敵な空間で写真展を開催する、というので

準備中の火曜日の朝に、お邪魔してきました。


杉並海の家
ちょっとミステリアスでおしゃれな入り口。(photo by Takashi Omori)


杉並区

こんな住宅街の中に突然現れるギャラリー空間ですが、
一歩入るとそこはまさに「海の家」の雰囲気・・・

入り口

準備中の個展

もう、東京ではないですよね・・・

尾道の、作り手さんたちの個性がぶわっと溢れています。

大森崇史

そして奥まで進むと、庭を見て何やら感慨深い表情の大森さんを発見しました。


まだ展示準備途中の大森さんに、ちょっとだけお話を聞かせてもらいました。


Q:なぜこのテーマでの撮影を?

大森:人間は、都会で生きていると「自分でつくる」とか「生活」というのが見えにくくなっていると思うのですが、尾道にいると、野菜を作ったりする人や、洋服を作る人が周りにいて、それを都会の人にも興味を持って感じてもらえたら、という思いがありました。
自分の手で作ること、お金以外のことを生み出す、ということが僕はとても大事だと思うので。

Q:見所は?

大森:撮ろうと思ったきっかけは、「立花テキスタイル」さんが材料を育てるところから製品を作るところまで自分でやっていて、そういうのをどうやっているのだろう、と興味を持ったのです。
女性の方がテキスタイルをやっているのですが、ご主人のほうは海辺の海の見える丘の上で農場をやっていらして、
そこには犬がいたり、ヤギがいたり、畑には綿花が植わっていたり(笑)。野菜作りやファッションの材料作りが渾然一体となっているんですよ。
藍の葉っぱや柿渋染めも、地元の素材でやっているし。
植物染め、面白いなと思ったのが撮り始めたきっかけです。

瀬戸内海のブルーが藍染に重なるなあと思って。

そうしているうち、ご主人のトーマスさんの野菜作りや、他のデザイナーさんの服作りや絵描きさんの生活にも広がっていって。

パン作りもそうですね。

自立して、縛られない、もちろん大変なんですけれども、結構こだわりを持ってやっている人が多いので、そういう生き方もいいんじゃないかなあ、と。

そういうのに興味を持っている人はいると思うんですけど、東京だと会社勤めとかしていてそういうのができない人とかが多いと思うんですよね。
そういう方々に、見ていただけたらな、と。

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展示準備中のお忙しいところ、お邪魔しました。

まだ山積みとなっている写真が壁に貼られたら、また先ほどのお話の世界がぐっと広がってくるのだろうな、と思いながらお話をお聞かせいただきました。

大森さんは、本当にすてきな空気感の中に佇んでいる方なのですが、その世界観がふわっと優しく広がっていました。

この場所にいると、東京出身の大森さんがなぜ東京を離れ尾道に向かったのかということも

よくわかる気がしました。


それと、この写真たちに登場する作り手さんの「品物」も大森さんの手で東京に運び込まれているんですよ。

素朴で素敵なジャムやスコーンたち。

その名も「オノミチマーケット」。楽しそう!




尾道マーケット


こちらの展覧会、日曜日までやっていますので、東京の日常からちょっと離れてみてはいかがでしょうか。



■期間

6/19-6/24 12:00~20:00 
■場所
杉並 海の家
東京都杉並区和泉1丁目5−12
■イベントページ
https://www.facebook.com/events/956831141146479/?ti=cl


オノミチマーケット

■立花テキスタイル研究所

原料も染める材料も足元から
キラキラと輝く宝物は遠い地にあるんじゃない。
私たちのすぐ足元に広がっている
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立花テキスタイル研究所の製品の材料は、ほとんどが向島から出たものだ。
耕作放棄地を利用して綿花を栽培し、藍や柿渋など伝統的な技法を用い、染料を布に定着させるための媒染剤は、環境への影響を配慮し、
銅や錫は使用せず、造船の鉄くずや牡蠣の殻、木灰など、尾道ならではの廃棄物を媒染剤用に加工し有効活用している。(HPより)

■pitchfork farms

アメリカ出身のトーマスによる、ピッチフォークファームズは向島の数カ所で有機野菜を栽培している。自分たちで育てた野菜や山で採った植物のつるなどでカゴを編み、地元のファーマーズマーケットで販売。

耕作放棄地を畑化し、畑や山、海を舞台とした自然体験を通じてこの地域の魅力を発信。
都心部からの移住などを促進する目的もあり、外国人から見た日本の農業の価値の再発見にもつながるのではないかという。(webより)

■atelier antwerp

尾道市向島町に工房を構えるイデユウジとナルワユウコの2人のファッションユニット。
 

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ジーンズのオーダーメイドをはじめ、着物の分解・再構築 、インディゴ染め及び抜染 、特殊ハンドルミシンを駆使したフリーハンド刺繍 、花屋から廃棄処理される草花を集めての花びら染めなど、独自かつ等身大の服作りを展開する。
最近では小豆島の「うすけはれ」とのコラボを展開。
(HPより)

■cosakuù
日々のなかに寄り添うジャム

こさえて くう。コサクウ。

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季節の素材を使ったオリジナルな組み合わせの手づくりジャム。
ほかにも、自家製塩麹や味噌を使った体にやさしく自然な味わいの焼き菓子なども販売。
本場イギリスの『国際マーマレードアワード』を2年連続金賞受賞。
(webより)

■桃の家

当たり前の食材を使った、当たり前の家庭料理のお店。
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近くに畑を持ち、小麦や野菜を育て、パンや焼き菓子を焼き、料理を手作りしている。(webより)

■白水麻耶子 hakusui mayako

生活の中から生まれる想いや信条を、人や動物など具象的なモチーフを用いて絵画、立体分けて考えず数多く制作。絵画ばかりでなく、ブローチ、似顔絵仮面(ポートレートマスク)、ライブペインティングの制作などによって、人と近く関われるイベントにも数多く参加。(webより)



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旅する写真家、大森崇史さんとケープルヴィルのコラボはまた11月頃に開催予定です。
大森さんによる撮影のお問い合わせ、お申し込みはケープルヴィルまで。
 

(若)

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