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カンヌ映画祭レポート 〜パリ編1 by Kazuko Wakayama

フランス、パリのメトロの入り口。

本当にほんとうに久しぶりにパリに入りました。
2年以上ぶり。

もちろん、2年ぶりに開催されるカンヌ映画祭に参加するために出張して来ているのですが、18年も住んだこの国の人が、どんな風に今を生きているかということが気になって仕方ありません。この旅の目的を、個人的なフランス再発見の旅でもあると思っています。

こんな時期にフランスに入れたこと自体も奇跡のようにも思えますが、
今回は早めにパリに入ることになりましたので、
パリの様子をまずは見てみることにしました。

パリの街並み。

モノトーンな印象の街並みですが、
やっぱり美しいし、とにかく懐かしい。
私が生まれる遥か昔から、ここに住んでいた頃、
留守にしている間。
そしてこれから。
パリの街並みは何ら変わらず、
パリのパリらしさは微動だにせず、
こうしてここにあり続けるのでしょう。

パリの街並みと自転車。

道を行き交う人々は、実はノーマスク。
地下鉄やお店などを除いた場所ではマスクの義務がなくなった途端に
みんなマスクを外して生活しているとのこと。

3回も繰り返された長い長いコンフィヌマン(外出禁止令)を抜けたばかりですが、
テラスはどこもいっぱいだし、
そこに集まる人々の表情は明るくて、
日本とは違う時間を過ごしているように思いました。

パリに来るたび何日か過ごすサン・ポール。
リュー・ロジエのユダヤ街の一角のテラスに座って
ファラフェルとフムスのランチを。
ミントがたっぷり入った緑色が爽やかなライムジュース。

パリの定番の味に早速感動です。

それから、友人に会って、
どんな時間を過ごしていたか、パリの人たちはどんな風に生きていたのか、そんな話を延々としました。

パリの食事。

何よりも、友人がさっと作ってくれた夕食がそれはそれは美味しくて、
またまた感動です。
お料理が得意な人だとはいえ、
こんなに美しいものがテーブルの上にさっと乗せられると、
いやでもここはフランスなのだと思いますよね・・・
鴨肉のロースト、りんごと玉ねぎのソース
焼き野菜と
もち米と小豆のバターライス添え(写真には写っていませんが・・・)
そしてパンは自家製

コンフィヌマンでよかったことは、
家で美味しいものを作る楽しみをみんなが味わえたことだそう。
あとはみんな延々と広場を歩いたり、セーヌ川沿いに集まって時間を過ごしたり(鈴なりの人だったそうですが、みんな外では気にせず)、
みんな必死に制限をくぐり抜けて、
制限と制限の間をやりくりして外に繰り出す姿が、
「いかにもフランスらしいでしょ」。

それから面白いと思ったのは、
色々なお店が閉まっていても、
ワインやさんにはちゃんと営業許可が下りていて、
フランス人にとってワインが生活必需品なことを、
フランス人自身が認識したということ。
「これさえあればね」ということだそうです。

パリのアパルトマン

これからしばらく過ごすフランスから、レポートを何回かお届けします。
どうぞお楽しみに、お読みくださったら嬉しいです。
(若)


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