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カンヌ映画祭2023レポート②

ディカプリオ

ひきつづき、カンヌ映画祭を写真で綴ります。

いかに今年のカンヌ映画祭が賑やかで豪華だということが、この写真1枚をみただけでも感じることができるかと思うのですが、
ディカプリオ、スコセッシ、デニーロがキラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(Killers of the Flower Moon) で揃いました。
この面子、そこにいるだけで圧倒的な存在感です。

スコセッシ

マーティン・スコセッシ。こんな偉大なひとと同じ場所にいられることだけで感動する。

ジュリアン・ムーア

トッド・ヘインズ監督作品『メイ・ディセンバー(原題) / May December』に出演のジュリアン・ムーアとナタリー・ポートマン。
前夜は正式上映のあとのパーティーでみんな寝不足、まさかサングラスは外せない!というキャストたちと、サングラスを外してもらおうと必死に交渉のフォトグラファーたちのせめぎ合いが、なかなか笑えたフォトコール。
「雨なのに・・・!太陽でてないし・・・!」といくら言っても、無駄でした!


リリ・ローズ・デップ

多分今年の赤絨毯を一番奇声で盛り上がらせたのはこの作品。
リリー=ローズ・デップが「ユーフォニアム」のクリエイター、サム・レヴィンソンによるHBO新シリーズ「The Idol」でエイベル'ザ・ウィークエンド'テスファイエと共演。
奇抜な音楽界で繰り広げられる放蕩と過剰のハリウッド大作だそう!

リリー=ローズはフォトグラファーの注目の的ですが、
それ以上にこの日はBLACKPINKのジェニーが登場、に加えてBTSのテテがどうやらカンヌにいるらしい!ということで
メイン会場付近はファンで騒然。
テテは結局レッドカーペットには現れませんでしたが!

ブラック・ピンク

そして連日の騒ぎはまだまだ続き・・・
ウェス・アンダーソン作品の『ステロイドシティ』で今回の映画祭最大のキャスト天国(?)に。
トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、マット・ディロン、エイドリアン・ブロディーなどなどが一度にレッドカーペットに登場するので、
もう一体どこにレンズをむけていいやら。
写真を撮ることは、もはやスポーツでしかない、と思いました。
映画のほうは、1955年頃のアメリカの架空都市を舞台にした、とってもウェスらしい魅力に満ちているとのこと!楽しみです。

ウェス・アンダーソン

そして・・・日本作品二本目の上映は北野武監督の『首』。
こんなに豪華な俳優陣がカンヌに集まりました。
西島秀俊、加瀬亮、浅野忠信、中村獅童、大森南朋。
こちらの作品はオフィシャルフォトグラファーを務めさせていただきましたので、
上映のときの長いスタンディングオベーションに、感慨もひとしお。

北野武監督は、とにかくインタビューに答えている時の表情が深く、
いろいろな場面を生きてきたひとなりの重みが感じられ、さりげない一コマもかっこよい。
撮ったポートレート写真は、どれも絵になる。
日本が誇るべき、すごい人物だと思います。
そして、カンヌではもちろん一目置かれているし、そういうことを理解するフランス人も素晴らしいと思いました。

首 北野武 フォトコール


こんなふうに、毎日毎日、映画祭があまりに面白いので
食べる暇も、寝る暇もあまりないのですが、特別な状況に置かれていることを噛み締めながらこの先も映画祭の撮影をしていきたいと思います_!

(若)
All photo by(c) Kazuko Wakayama
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