Photo Studio

カンヌ映画祭2023レポート①

カンヌ映画祭、今年も開幕しまして
わたしは今年もこちらにきています。
オープニングには豪華すぎるゲストたちが次々と登場、
世界はこんなに賑やかだったんだ!と
改めて頷かせられます。
今回もまた、写真で映画祭を綴りたいと思います。

オープニングの作品は『Jeanne du Barry(原題)』で、
訴訟問題のあるジョニーがほんとうにカンヌに来るのかという声もありましたが、
ジョニー・デップが久々に登場してみるとやっぱり明らかな存在感が・・・
マイケル・ダグラスが妻のキャサリン・ゼタ・ジョーンズと娘と一緒に仲睦まじい姿。

オープニングにユマ・サーマンの姿がありました。ユマはほんとうに絵になる。

インディ・ジョーンズ最新作で登場したカンヌで
生涯功労賞を授与されたハリソン・フォード。
フォトグラファーたちの前で、こっそり賞を持っていこうとする迫真の演技が大ウケで、
最後は拍手喝采に包まれました!
こんなものが突然見られたりすることも、フォトコールの醍醐味。

『ブラック・フライズ』の正式上映。
ショーン・ペンもまたカンヌの常連。

スペインの鬼才ペドロ・アルモドバル監督の
『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(原題)』。
雨がぱらつく中フォトコール会場へと向かう主演のイーサン・ホーク。

そして、日本的な前半の一番の注目が是枝監督作品『怪物』。
安藤サクラさん、永山瑛太さんと
子役の黒川想矢と柊木陽太がカンヌ入りして
フォトコールに出席。
上映後、観客に鳴り止まぬ拍手を受ける姿は、感動的でした。

今までの是枝監督作品とも一味違い、
ひとびとのすれ違いのなかに棲む「怪物」とはなにか・・・を巧みに問いかける作品。
自分のなかの怪物はなんだろう、と思わず考えさせられ、なかなか唸りました。

是枝さんの、すでに常連となったこの場所で堂々としている姿に安心感を感じました!


ちなみにこちらにきてから、マスク姿というものを見かけていません。
こちらでは、頬とほおをつけて、
「Salut!」とするのが親しい間柄の人々のあいさつなのですが、
それも完全に復活していて人間同士の距離が近い、フランスらしい世界に戻っていました!

長丁場の映画祭、たくさんたくさん撮影をして楽しみたいと思います。
このあともたくさんの話題作が目白押しです!次回レポートもお楽しみに。

(若)
All photo by (c) Kazuko Wakayama 
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