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カンヌ映画祭2024レポート④〜総括編



今年のカンヌ映画祭も、嵐のように終わりました。


今回目の前に現れたのは・・・
ジョージ・リューカス、ケイト・ブランシェット、セレナ・ゴメス、ケヴィン・コスナー、フランシス・フォード・コッポラ、カトリーヌ・ドヌーヴ、キアラ・マストロヤンニ、デミ・ムーア、ジュリアン・ムーア、アデル・エクザコポロス、イザベル・ユペール、ゲイリー・オールドマン、アダム・ドライバー、ユマ・サーマン、シエナ・ミラー、エマニュエル・ベアール、ジョージ・ミラー、アーニャ・テイラー=ジョイ・・・

さっと思い起こしただけでもこれだけの名前が並びます。
それだけ豪華で層の厚い祭典だということ。


赤絨毯で、上映終わりに撮影をするときにはパレの横に設置された巨大スクリーンに、会場内の様子が写し出されます。
拍手喝采されて興奮気味の監督、感極まって涙を流すキャスト、歓声を惜しみなく浴びせる観客たち。
そして上映会場から溢れるように、また大階段の上に再登場する姿を見ると、まだ映画を見ていなくても感動をいっしょに噛み締めながら、その姿を撮影します。
ひとが感動する姿は、美しいものです。


《名誉パルム賞を受賞したジョージ・リューカス》

さて、今年の映画祭の受賞結果は以下となりました。

審査員に是枝裕和監督の姿も今年はありましたが、受賞結果から見るに、審査員のなかでも意見が相当分かれていたのであろうことが想像できます。
「これ!」という絶対的な作品が存在していたのではなく、どの作品もそれぞれ、賞賛されるべき理由があり、社会的、政治的な背景も鑑みて、このような結果になったということのよう。

下馬評では、ランティモスの『KIND OF KINDNESS』とジャック・オディアールの『エミリア・ペレス』の評判が高く、
そのほか試写直後のジャーナリストたちの「イランの『ラスロフ』が取るよ、という確信に満ちた言葉が予言のように響いていたのですが、
アメリカのグレタ・ガーウィッグが率いる審査員団によって最高賞のパルムドールに輝いたのは、アメリカ作品だったのでした。
そのほか初の長編でコンペ出品となるインドの女性監督、パヤル・カパディアも、女性が神秘的な熱帯雨林で欲望と向き合う姿を描いた作品で受賞の快挙となったことも特筆しておきます。


《Emilia Perez で最優秀女優賞を受賞した女優たち》

また、コンペとは別部門での出品ではありましたが、『ナミビアの砂漠』が現代日本を描いたその若い感性を讃えられて国際批評家連盟賞を受賞。

すでにカンヌを発ってパリに滞在中の山中遥子監督がカンヌに急遽戻ってきた姿を写真に収めることができました!


こうして振り返ってみると
最後の最後まで、忙しく、夢中で撮影をした今年の映画祭でした。
映画祭の終わった翌日も、わたしは夢のなかで必死にカメラを振り翳して撮影していました。文字通り寝ても冷めても撮影となりました。

(若)

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