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パリ&カンヌ便り〜カンヌ映画祭レポート Vol. 7


世界でも最高峰の映画祭、とうとう閉幕です。



長かったけれど、新しい才能に出会うこともできたし、たくさんの発見もありました。言い尽くせないくらいのたくさんの想いを残して、今年も無事に終わりました!

さて、気になる結果の方は。

「ある視点」部門では見事日本映画2作品が受賞(!)。

このブログでもご紹介したスタジオジブリ製作の「レッドタートル ある島の物語」が特別賞を受賞。審査員からは、「私たち人間は往々にして忘れがちですが、もしかしたら蟹のように小さい存在なのかもしれない、ということをわからせてくれる作品」という言葉をもらっていました。

そしてもう1作品は「淵に立つ」。普通の人の生活が、ある時とつぜん変貌するのを見事に描いた作品として審査員賞を受賞しました。
心に残る作品だったし、オフィシャルカメラマンとして関わらせていただいたので、私もとても嬉しいです。

そして、続いてコンペ部門の結果も発表されました。

(c)Kazuko Wakayama
監督賞:クリスチャン・ムンギウ「Bacalaureat(原題)」     
女優さんと。                                                           




 (c)Kazuko Wakayama
パルムドール:ケン・ローチ「I, Daniel Blake(原題)」                                                                        
今回の巨匠の作品はとても泣けるそうです。


(c)Kazuko Wakayama
グランプリ:グザヴィエ・ドラン「It's Only the End of the World(英題)」              
前作に続いて、何かと話題の多いドラン監督。繊細で特別で力のあるカナダの監督として注目されています。

その他、ヌーベルバーグ時代の名俳優、ジャン=ピエール・ルオーがパルムドール名誉賞を受賞していました。トリュフォーの「大人は判ってくれない」やゴダールの作品、皆さんご覧になっているでしょうか。

映画祭、とても疲れましたが、たいへん充実感のある日々を過ごしました。

日本から参加しているカメラマンは私一人ですが、フォトコール会場でもプレスルームでも、フランス、イタリア、ドイツ、ロシア、スウェーデン、台湾などなど色々な国々の言葉が行き交い、英語やフランス語でのやり取りがあり、この時ほど自分が「citoyen du monde (世界市民)」だなあと感じさせられることはありません。

映画祭も20回めの参加となると、みんな結構長年の付き合いです。


(c)Kazuko Wakayama

そして今年はいつもよりも、セキュリティーチェックもかなり入念でした。あらゆるチェックポイントで、カメラや持ちものを洗いざらい検査されたりするたび、平穏無事にこの映画祭が行われますようにと誰もが心の中で願っていたはずです。

平和に、「当たり前のように」、こういう祭典が最後まで無事に開催されたというのは本当に素晴らしいことだと思います。


(c)Kazuko Wakayama
カンヌの夜。

日本で受賞作品が公開されるのが待ち遠しいです。
どれもきっと素晴らしい作品のはず。日本に帰ってからのお楽しみです。。



*無断の写真の転載を禁じます。All rights reserved (c) Kazuko Wakayama.



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